■ Q&A
Q:「宝島」のキム・ソンホ監督にお聞きしたいのですが、映画の中でプレゼントに歌を歌わせた意図をお聞かせください。
キム・ソンホ監督:ファンタジー的な部分もあるのですが、その前の部分で2人の葛藤があって、その中で在日韓国人であるという告白をします。告白に対するプレゼントという意味合いもあったかと思います。
Q:「空港男女」では、塩田貞治さんが演じていた石田さんはとても情けないのですが、日本の男性はひ弱に見えているのでしょうか。
ミン・ドンヒョン監督:韓国と日本は、お互いにあまりにもわからなすぎるという考えがあって、映画を作ることにしました。初めて塩田さんにお会いしたときの印象が、まさしく映画の石田さん役そのものでした。彼(塩田さん)は映画の中ではデフォルメされていますが、今は最初のイメージとはまったく違います。言葉が通じず、お互いをわからないままにするのではなく、対話をすることが大事だと思います。対話を重ねることが、人と人、また韓国と日本のように国家間の問題にも発展するのではないかと思います。僕は映画を撮ることによって、日本人観というものが変わりました。
Q:監督はこうおっしゃっていますが、石田さんのキャラクターについて塩田さんはどう思われますか。
塩田貞治さん:僕も石田さんに似た体験をしたことがありました。韓国の田舎で2ヶ月半滞在して、韓国語も文化もわからなくて、おどおどしていたときの自分を思い出しながら演技をしました。
Q:日本の映画で、俳優や監督で好きな方はいますか。
キム・ソンホ監督:昔から影響を受けている監督は、三池崇史さんや黒澤明さんです。浅野忠信さんがカッコイイと思います。
杉野希妃さん:監督ですと、岩井俊二さんとか。最近は西川美和さんに注目しています。
森透江さん:わたしはSABU監督の作品が好きです。
ミン・ドンヒョン監督:好きな監督は、黒澤明さん、小津安二郎さん、溝口健二さん、矢口史靖さん、塚本晋也さん、三池崇史などです。好きな俳優は塩田貞治さんです。(笑)
ハリムさん:わたしは音楽を担当しているので、映画音楽に関する話をしたいと思います。日本の映画における音楽は、アイディアがとてもすごいなと思います。またそのアイディアが独特なものだと思います。例えば『サムライフィクション』では、侍映画でありながら音楽はロックでした。音楽にせよ映画にせよ、食べ物のようにいろいろなものを混ぜてより美味しくしていると思います。
塩田貞治さん:『パッチギ』という作品がとても感動的でした。韓国の作品だと、『オアシス』です。主演のムン・ソリさんが素晴らしい演技をされています。「空港男女」の撮影のときに、監督と友達らしくてムン・ソリさんが遊びに来てくれたんですが、緊張して全然話せませんでした。(笑)
Q:森さん、杉野さんは韓国でも舞台挨拶をされて、韓国の方から質問を受けたと思いますが、意外な質問はありましたか。
杉野希妃さん:映画の中でなぜ在日韓国人だということを隠しているのか、全然理解ができないという質問をされて、びっくりしました。初めて台本を読んだときにちょっと古い話だと感じたのですが、映画を公開してよかったのだと思いました。
ミン・ドンヒョン監督:今日、みなさんと映画を観て、韓国よりも笑いが多かったと思います。韓国では、塩田さんが出る度に「かわいい、かわいい」という反応がありました。釜山映画祭でも、僕の前をファンたちが塩田さんにめがけて「かわいい!」と言って通り過ぎてしまい寂しかったです。(笑)
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